軽自動車は中古車としても人気が高く買取相場が安定している車種です。
しかし、年式や距離など時間の経過ととも徐々に価値が下がっていくのはどの車も同じです。
軽自動車を売却する時期も“高く売りたいなら早めに売る”と考えておけば間違いありません。
もし注意するべきポイントがあるとすれば「買取相場が大きく下がるタイミング」です。軽自動車の価値は緩やかに下がっていくというよりも、あるタイミングをきっかけに段階的に下がっていくからです。
軽自動車の買取相場が大きく下がる時期。
それは春先と年末、フルモデルチェンジ、年式落ちのタイミングです。
軽自動車の買取相場が下がる時期
春先と年末は車を売るな！
軽自動車の需要がピークをむかえるのが3月。
その反動で4月～5月中旬頃にかけては、大きめに買取相場が下がる時期となっています。
また年末は1年でもっとも中古車が売れない時期となるため、10月中旬～12月末は1年間で一番買取相場が低い時期です。
軽自動車を高く売りたいなら春先と年末は出来るだけ避けたほうが良いと言えそうです。
フルモデルチェンジには要注意！
新型モデルへの乗り換え需要によって、旧モデルの売却が一気に増加します。
その結果、中古車市場での需要に対して供給が上回り価値が下落します。
モデルチェンジは軽自動車の買取価格にもっとも大きな影響を与えます。
フルモデルチェンジの前後、たった数日の違いで買取相場が数十万下落することもあるほどです。
半年以内のモデルチェンジが予想されている車種であれば、早めに売却する準備をしておいた方が良いでしょう。
年式落ちの影響は車によって違う
12月から1月をまたぐと年式が１年古くなり、買取相場が大きく下がる場合があります。
とくに初度登録から1～2年で高年式の新しい軽自動車、10年落ち以降で低年式の古い軽自動車は、年式落ちの影響を受けやすいので注意が必要です。
しかしフルモデルチェンジほど大きな下落ではなく、初度登録から５年くらいの車であれば大きな影響はありません。
年式落ちを気にして閑散期の年末に売るよりは、年明けを待って売る方が良い結果が期待できます。
軽自動車が一番高く売れるのは１月中旬～３月中旬
軽自動車が１年でもっとも売れる3月。
ここに合わせて中古車販売店は主に業者オークションで軽自動車の仕入れを行います。
業者オークションに出品者側で参加しているのが、ガリバーなどの買取専門店です。
この時期は良質な軽自動車を仕入れたい中古車販売店が増え、業者オークションの落札価格や成約率も高くなるため買取価格を高くすることができるのです。
また、ユーザーから買取した車をオークションに出品せず、店舗などで直販している（仕入れとしての買取）販売店では、1台あたりの利益よりも買取台数を重視する傾向があります。
車を販売するのが3月までだとすると、実際に査定を受けて買取をしてもらうのは1月中旬頃～3月中旬頃までが軽自動車が一番高く売れる時期となります。
また自動車関連企業の決算期が集中する9月も中古車の動きが盛んになります。
8月のお盆明け頃から9月も売却するには良いタイミングです。
年内の売却を考えているなら9月が最後のチャンスと考えましょう。
軽自動車の売却で注意したい「自動車税」
軽自動車の税金は毎年4月1日時点での車検証上の所有者に対して請求されます。
普通車は4月以降に売却しても月割の未経過相当額が還付されます。（査定の評価として買取価格に合算されているのが一般的です。）
しかし軽自動車は売却後の自動車税の還付はありません。
軽自動車の売却を3～4月で検討しているのであれば、3月中旬頃までに売却すれば自動車税を負担する必要がなくなります。
もし3月中旬頃～下旬にかけて査定を受ける場合は、名義変更や抹消手続きが3月中に間に合うか、買取業者に確認をしましょう。
軽自動車を高く売りたいなら買取相場を把握しておく
軽自動車の最新のモデルチェンジ情報を知る方法。
それは付き合いのあるディーラーの担当者に問い合わせるのが一番早く正確です。
しかし、今はインターネットサイトや雑誌でも簡単に情報収集することができます。
また、ネット査定などを活用することで、直近の買取相場を定期的に把握しておくこともできます。
軽自動車は“売りたいときが一番の売りどき”なのですが、数日の違いで買取価格が大きく変わってくるのも事実です。
何より大切なのは売却が決まっているなら早めに行動することです。
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