CLSクラスはメルセデス・ベンツの中でも、流通台数が少なく、買取価格や下取り価格の相場情報が非常に少ないモデルです。
取引台数が少ないCLSクラスは買取相場も不安定な傾向があり、このような車種は相場よりも大幅に安く買い取り(下取り)されている現状があります。
つまり、ユーザー側の情報が少ないために、ディーラーや買取店からすると安く買い取って利益が出しやすいモデルとなっているのです。
そこで、今回はCLSクラスの買取・下取り相場について詳しく調べてみました。
CLSは買取相場の傾向やリセールバリューを知ることで、買取価格を10%アップさせることも可能です。
ここでは“CLSクラスを高く売る方法”をご案内したいと思います。
CLSクラスの買取相場と下取り相場
CLSクラスの2024年6月の買取価格と下取り価格を調査し比較しました。
(スマートフォンから見るときは横にスクロールして下さい。)
年式 | グレード | 走行距離 | 色 | 買取価格 | 下取り価格 | 差額 |
---|---|---|---|---|---|---|
2016年 | CLS220d SB | 0.2万km | 白 | 567万円 | 450万円 | -117万円 |
2015年 | CLS400 SB | 0.7万km | 白 | 601万円 | 515万円 | -86万円 |
2014年 | CLS350 SB AMGスポーツP | 1.1万km | 白 | 390万円 | 325万円 | -65万円 |
2014年 | CLS350 SB | 2.3万km | 黒 | 380万円 | 325万円 | -55万円 |
2014年 | CLS350 | 4.1万km | 黒 | 282万円 | 265万円 | -17万円 |
2013年 | CLS350 BE SB AMGスポーツP | 2.9万km | 白 | 368万円 | 270万円 | -98万円 |
2013年 | CLS350 SP AMGスポーツP | 4.7万km | 白 | 336万円 | 265万円 | -71万円 |
2013年 | CLS350 | 1.5万km | 黒 | 315万円 | 270万円 | -45万円 |
2013年 | CLS350 BE SB | 4.5万km | 白 | 277万円 | 270万円 | -7万円 |
2012年 | CLS350 BE | 5.0万km | 黒 | 344万円 | 225万円 | -119万円 |
2012年 | CLS350 BE AMGスポーツP | 4.9万km | 黒 | 298万円 | 265万円 | -33万円 |
2012年 | CLS550 BE | 6.7万km | 白 | 284万円 | 260万円 | -24万円 |
2012年 | CLS550 BE | 4.4万km | 茶 | 277万円 | 260万円 | -17万円 |
2009年 | CLS350 | 2.1万km | 白 | 143万円 | 90万円 | -53万円 |
2008年 | CLS550 | 5.4万km | 黒 | 109万円 | 70万円 | -39万円 |
2007年 | CLS350 | 6.3万km | 黒 | 127万円 | 60万円 | -67万円 |
2006年 | CLS500 | 5.3万km | 白 | 95万円 | 40万円 | -55万円 |
モデル・グレート表記について
【SB】シューティングブレーク、【BE】ブルーエフィシェンシー、【P】パッケージ
CLSクラスの買取相場は95万円~601万円、下取り相場は40~515万円でした。
買取価格と下取り価格の差額で最大119万円となっており、調査済みモデルの中でもっとも差額が大きくなっています。
CLSの買取相場の傾向を見ていくと、まずは新車登録から3年経過後に買取価格の大きな下落があります。
これは2014年10月に行われたマイナーチェンジの影響で、後期型CLS400(2015年式)と前期CLS350(2014年式)では、たったの1年の違いで買取価格が200万円も違います。
また2012年から2009年の3年間でも約50%の大幅な下落が見られます。
この時期は、初代CLS(C219)から2代目(C218・X218)へフルモデルチェンジしたタイミングと重なっており、CLSクラスはモデルチェンジが買取価格に与える影響が大きい車種だということがわかります。
CLSクラスのリセールバリュー
CLSクラスのリセールバリュー率:34%
CLSクラスの3年3万km前後時点での残価率は34%。残念ながらメルセデス・ベンツ全体でもかなり低いリセールバリュー率になっています。
グレード | 残価率 |
---|---|
CLS350 シューティングブレーク | 39% |
CLS350 | 29% |
グレード別のリセールバリュー
CLSクラスでリセールバリューが高いのは、下記の2つの組み合わせです。
- 小排気量グレード
- シューティングブレーク
AMGスポーツパッケージの有無は、通常はあったほうが良いケースが多いのですが、CLSクラスのリセールバリューには関係がありません。(むしろあるほうが残価率が1~2%ほど低くなっています。)
タイプ別ではクーペ(4ドア)の残価率30%に対して、シューティングブレークは38%と残価率が高いです。
メルセデス・ベンツの他のモデルでは、ステーションワゴンタイプは新車価格が高いため、リーセールバリューも悪くなりがちです。
しかしCLSはシューティングブレーク(ステーションワゴン)が人気も高く、新車価格の差も数十万円と少ないため、リセールバリューが良くなっています。
また新車価格も安く、燃費が良く維持もしやすい『CLS220d』(2015年発売)は、今後高いリセールバリューが期待できそうです。
CLSクラスを高く売る方法
メルセデス・ベンツ全体的にいえることですが、とくにCLSは買取価格と下取り価格の差が大きいモデルになっています。
そのため、買取相場を知らずに下取り査定だけで売ってしまうと、100万円以上損をすることもあります。
実際に一括査定などを使って、下取り査定額と比較してみると、その差がはっきりわかるでしょう。
また、今回のリセールバリューの調査では前期型がベースになっているので、残価率はかなり低めの数値になっています。
もし後期型のCLSクラスであれば価格は5~10%程度のプラスを見込んでも良いかと思います。
このように、CLSクラスは流通台数が非常に少ないため、車両の状態(走行距離や内外装)、売却時期によって数十万円以上の違いが出やすいモデルでもあるのです。
売却の際には必ずリアルタイムの買取相場を調べておきましょう。
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