日本のクロスカントリー4WDといったらトヨタのランドクルーザーを外すことはできません。
このモデルはもともと軍用車両として作られたもので、正式に採用されなかったことからそれを市販する形でデビューすることになりました。
ラダーフレームに強力なトラクションを生み出すパートタイム4WD、そして強固なリーフリジットサスペンションといったクロスカントリー4WDの3種の神器をそろえたモデルで、悪路走破性は優れたものを持ちます。
しかし、現在発売されている200系はクロスカントリー4WDというよりどちらかというとSUVに近いものとなってしまい、ランドクルーザーとしての魅力をすっかり失ってしまいました。
ランドクルーザーは80系あたりからどんどんワゴン化進んでおり、クロスカントリー4WDとしての性能を持ちながらも高級装備や先進技術を搭載する形でオフロードを走るための車から、オンロードメインで時々オフロードも走るといったことに最適な軟弱路線を進むようになりました。
軟弱路線はSUVのランドクルーザープラドに任せておけばいいと思うのですが、トヨタとしてはコンセプトを守り続ける事よりも販売台数を伸ばすことを優先としているので誰にも受け入れられるようにしたいようです。
従って、本格的なクロスカントリー4WDとしてランドクルーザーを購入する場合は70系以前のモデル買わなければいけません。譲っても80系が限界です。
おすすめはかなり昔に作られた70系ではなく、オーストラリアモデルを輸入する形で再販させた最近の70系あたりがいいでしょう。