いすゞは現在、トラックや商用車などしか作っていませんが、過去にはジェミニやアスカ、ピアッツアといった一般向けの乗用モデルもたくさん作っていました。
その中の1台がこのビッグホーンで、このモデルもクロスカントリー4WDモデルではなく、正式にはSUVとなります。
ベースとなっているのはいすゞの小型トラックであるロデオ、ロデオのラダーフレームに2ボックス型のボディをのせたのがこのビッグホーンで、まさにSUVの作り方をきちんと使って作られているモデルです。
トラックを作るのが得意ないすゞにとってはまさに水を得た魚のような車でした。
このモデルは、他のクロスカントリー4WDモデルやSUVのように乗用車として販売していたではなく、あくまでも商用車として販売されていたので、車検や装備などの関係からあまり売れませんでした。
それでもオフロードマニアからはトラック譲りの頑丈なラダーフレームとパートタイム4WD、後輪だけですが、リーフリジットサスペンションを採用していたことが好まれ、少しずつ需要が増えていきました。
初代モデルは1981年に発売され、2002年に生産終了となるまでの間に2モデルを作りました。
販売台数的には全モデルあわせてもたいしたことがなかったため、現在の中古車市場にもあまり台数がありません。
ただ、今さらビッグホーンを購入するといった方も少ないため、台数が少なくても価値が上がるということはなく、過去の不人気車として販売されている形となっています。