現在、新車で買えるクロスカントリー4WDモデルはたった二車種しかありませんが、その内の1台がこの三菱のパジェロです。
この車は、クロスカントリー4WDモデルとして扱われていますが、この車が作られた流れを見るとSUVに近いものがあります。
このモデルは三菱の小型トラックであるフォルテのフレームやサスペンションなどを使って作られているので、まさにSUVの作り方と同じ形をとっています。
ですので、クロスカントリー4WDモデルではなく、SUVとして扱うのが妥当でしょう。
しかし、モータースポーツなども含めたオフロード性能を見るとクロスカントリー4WDモデルのランドクルーザーより優れたものを持っているので一概にSUVに分類することは難しいでしょう。
構造としては、初代モデルがラダーフレームにパートタイム4WD、2代目モデルがラダーフレームにパートタイム4WDベースのフルタイム4WD、3代目モデルがビルトインラダーフレームにパートタイム4WDベースのフルタイム4WDと年々軟弱化が進んでいます。
サスペンションは初代モデルからフロントに独立懸架のダブルウィッシュボーン、リヤに初代モデルの一部のみリーフリジット、それ以外のモデルにリンク式のリジットサスペンションといったものを採用しており、ハードな走行には適さないフロントサスペンションを持ち続けてきました。
しかし、道路整備が整っている日本において、悪路を走ることはそうそうなく、冬場にスキーに行くときに使う程度ですので、それでも十分な性能を発揮することができるようです。