三菱がランサーエボリューションシリーズでWRCにおいて華々しい成績を上げている中、それを黙ってみていることができなかったのがスバルでした。
そのスバルが対ランサーエボリューションとして作り上げたのがインプレッサWRXシリーズで、ランサーエボリューションと同じ様に大衆車のインプレッサをベースにして作ったスポーツモデルです。
中でもスバルのモータースポーツ部門であるSTIが手を入れたインプレッサWRX STIはインプレッサの中でも一番性能が良い車となっており、WRCのグループAマシンのベースモデルともなっています。
エンジンは2リッター水平対向4気筒ターボエンジンで250psから現行モデルとなるWRX STIで308psのパワーを発揮し、駆動システムはレガシィで熟成させたAWDシステムを搭載しています。
インプレッサは現在でも作り続けられていますが、スポーツモデルとなるWRXシリーズは3代目インプレッサモデルの途中で独立した形となり、インプレッサ名の無い「WRX」となり、硬派のWRX STIとラグジュアリー性を持たせたWRX S4の2つのモデルとして発売されています。
ただ、現行モデルはインプレッサの血統を持つものというより、先行して販売されていたレヴォーグのセダンモデルといった感が強く、現実的にもボディパネルやプラットフォームなどに共通点を持っています。
現在、2リッターターボクラスのスポーツモデルとして販売されているのはこのWRXシリーズだけとなっており、新車購入をするのであれば、この車以外に選択肢がないことになります。