スカイラインGT-Rをスカイラインから切り離し、独立した1つのスポーツモデルとして作られたのがGT-Rです。
スカイラインGT-Rはスカイラインをベースとして特別に作られたスポーツモデルで、シャシーやボディなどには共通する部分を持っていましたが、このGT-Rは既にスカイラインではなくなったので、現行型スカイラインとは全く関係のないモデルとして作られ、共通点はボディ形状の一部だけとなりました。
このモデルは日産がルノー日産になってからカルロスゴーンによって、国産スーパースポーツモデルとして作られたもので、すべてが専用設計となっています。
エンジンは、3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジンのVR38DETTで、最大出力600psを発生させています。
トランスミッションはいわゆるDCTで6段変速となります。
今でこそあちこちの自動車メーカーからDCTモデルが発売されていますが、このモデルが発売された2007年当時はこのGT-Rと三菱のランサーエボリューションXだけが持つ特別なものでした。
駆動方式はスカイラインGT-R時代から受け継いだスポーツ4WDで、形式的にはスカイラインGT-RのアテーサET-Sとなっていますが、重量配分をよくするために、トランスミッションとトランスファーなどをリヤアクスルに置く、トランスアクスルレイアウトを持ち、プロペラシャフトが前後に2本延びるという独特な構造を持っています。
まさに国産スーパースポーツモデルといっていい優れた走行性能を持つ車といっていいでしょう。ちなみに新車では1000万円近く、中古でも500万円ぐらいの購入費用が必要になります。