旧日産が古くから販売してきたスポーティー志向な中型モデルのシルビア、カルロスゴーンによって生産終了とされるまで7代のモデルを作って来たわけですが、初代モデルから4代目モデルまでは鳴かず飛ばずの人気で、当時のライバルであるカローラレビンなどに後れを取っていました。
しかし、カローラ・レビンやスプリンター・トレノがFF化されたこととちょうどよくフルモデルチェンジを行ったことから1988年に発売されたS13型モデルはかなりの販売台数となりました。
当時はバブル景気もあり、車がバンバン売れていた時代なので、どの車もそれなりには売れていたものの4代目モデルと比べると目を見張るような販売台数の増加を遂げたことから、やはり人気モデルとなったといっていいでしょう。
このモデルは4代目モデルとはうってかわって丸みを帯びたデザインを採用し、伝統のFRレイアウト、軽量ボディ、パワーのあるターボエンジン、4輪独立懸架という今から見てもかなり贅沢な車として作られていたこともあったのも人気の秘密だったのでしょう。
このモデルは当初はCA18型という1.8リッターのNAエンジンとターボエンジンモデルがありましたが、パワー不足が取りざたされるようになり、後期モデルからシルビアの最終モデルまで使い続けられてきたSR20型エンジンが搭載されるようになりました。
その後モデルチェンジが行われS14型となりましたが、車の内容的にはS13型と大きな違いはないものの、ボディを3ナンバーボディとしたため、このクラスのFRスポーツモデルは不可欠な軽快さが失われたとして、不評を買い、最終モデルとなったS15型ではまた5ナンバー枠に収まるコンパクトなボディに変更されました。
もし、これからシルビアを買うのであれば、やはり2リッターエンジンを搭載したS13の後期型以降ということなるかと思います。
しかしS13型ともなるとだいぶ古いモデルになり、何かとお金がかかってしまうことから現実的にはS14型以降ということになるでしょう。
選ぶモデルは当然ですがターボエンジンモデル、できれば一番新しいS15型のspecRあたりがいいかと思います。