どこからが改造車なのか?
改造車といってもどこをどうすれば改造車になるのでしょうか。
それは見方によっていろいろな判断をすることができると思いますが、まずは法治国家である日本において法律面から見てみると、車を買ったときにディーラーから渡された形と違うのであればそれは全て改造車という事になります。
もう一方の見方をすれば保安基準に適合していないのが改造車、それも違法改造車という事になります。
改造車と違法改造車は全く違うもので、改造車は違法ではありませんし売買も可能ですが、違法改造車は公道を走ること以外にも公道を走る車としての売買、ディーラーへの入庫ができません。
次の見方として、車としてみれば何かしらの改造手段によってノーマル車よりもパワーが上がっていたり、コーナーリング性能が上がっていたりというハイパフォーマンスかされているものが改造車、いわゆるチューニングカーです。
ミニバンやハイブリッドカーに派手なエアロパーツをつけているだけというのはチューニングカーではありません。こういう車のことをドレスアップカーというのです。
もう1つの見方、これが一番大事かもしれません。警察からの見方をすると、見た目や音でどう見てもこの車は違法改造車である、あるいは合法の改造車であるという車でも、警察官の目からすれば改造車ではありません。
ですから、マフラーの音がうるさい車でも警察官の前を走っていてもほとんどお咎めがありませんしかし、マフラー音量とか最低地上高の取り締まりを行っているときは、今度は違法改造車として見られることになります。
取り締まりを行っているときと普段の時でこれだけ正反対の見方をするというのも面白いものです。
そして最後に一般市民から見る改造車は、うるさければ改造車、静かならノーマル車という事になるようです。
改造車の定義とは
改造車というと昔の人はすぐに「カミナリ族」とか「暴走族」をイメージすると思いますが、現代のいわゆる改造車というものはそういったものとは違います。
改造車とは一言でいえば自動車メーカーの生産ラインを降りてそのまま販売された状態に手を加えたものという車のことで、少しでも手が加えられていれば改造車という事になります。
ですから、厳密いえばプリウスに社外品のカーナビを取り付ければ立派な改造車なのです。
しかし現実は違います。
昔は現在でもわずかに残る「チバラギマシン」の様な車のことを改造車としてワルの象徴として扱っていたのですが、最近では自動車メーカー自体が改造車を販売するようになってきたのです。
その代表が日産が販売している「ライダー」というモデル、いろいろな車種に設定されているのですが、この車は日産の生産ラインから降りたらすぐに特装車を作るオーテックジャパンというところで特別な改造をされて販売されるのです。
オーテックジャパンは日産の子会社ですが、別企業なので社外によって改造された車としてみることができます。
それを堂々と売っているのですから、改造車=悪(ワル)、違法車両という事ではないのです。
ただ、自動車保険は別です。
先ほどのライダーは別ですが、保安基準にそったつくりとなっていても、例えば車検対応マフラーや足回りを交換している場合では保険金が満額補償されない場合があるのです。
それはかいぞうしたことによって防げる損害が防げなかったというパターンが多いのですが、法的に全く問題ない車でも自動車保険では改造車としてみるのです。
だからといって改造車やチューニングカーは自動車保険によって全く補償されないという事ではありませんが、多少なりとも減額は覚悟した方がいいでしょう。
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