ランドクルーザーは軍事用の車輌として開発されたもので、シャーシにラダーフレームを持っています。
ラダーフレームは頑丈であることがメリットなのですが、もう一つのメリットとしてボディのバリエーションを増やしやすいということもあります。
これはラダーフレームにできたボディを載せて作るという製造工程があるからで、モノコックボディのようにボディとシャーシが一体式のものではそう簡単にはできません。
ボディバリエーションが一番多かったのが、3代目モデルとなる40系と呼ばれるモデルです。
標準モデルをショートボディとして、ホイールベースを145㎜ほど伸ばしたミドルボディ、更に220㎜ほど伸ばしたロングボディに更に布製のソフトトップとハードトップ、ピックアップトラック、ステーションワゴンなどのボディ形状の選択肢を与え、更にトランスミッションによってコラム3速、フロア3速、4速、5速とかなりのバリエーションの中から自分に合った車を選ぶことができたのです。
現在の国内向けランドクルーザーはワゴンボディの一種類だけで、トランスミッションも何も選択することができず、装備などだけで分けられるようになっていますが、初期のころのランドクルーザーは、こんなにもたくさんのモデルがあったのです。