これをスポーツモデルといっていいのかちょっと悩むところですが、ホンダが先代フィットを発売し、その一部のモデルにIMAというハイブリッドシステムを搭載したハイブリッドモデルを作ったのと同じころに発売されたのがこのCR-Zです。
IMAはプリウスや現行型フィットに搭載されている燃費の向上を主として作られたハイブリッドモデルではなく、どちらかというとスズキの軽自動車などに搭載されているS-エネチャージのようなエンジン走行を電気モーターが補助をするといった形に近いもので、燃費の向上が全くないわけではありませんが、劇的な向上を果たすものではありません。
それが当時のホンダのハイブリッド技術だったわけですが、それをCR-Zでは過給器と同じような扱いとし、モアパワーのために電気モーターがついているといった使い方をしています。
とはいっても、搭載されているエンジンが、120psの1.5リッター直列4気筒SOHCというちょっと魅力に欠けるものであるため、電気モーターのアシストがあったとしてもたいしたパワーを持つことができず、スポーツモデルとしても魅力に欠けるものがあります。
デザイン的には過去の人気モデルとなっていたバラードCR-Xをモチーフとしたものなっており、若干懐かしさを感じますが、スポーツモデルとしてこのモデルを買うまでもないかと思います。
ハイブリッドという言葉に魅力を感じる方、雰囲気だけでもスポーティーさを感じたい方にはいいかもしれませんが、この車を買って、スポーツ走行をバリバリ楽しむという方には向かない車といっていいでしょう。