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日産・フェアレディZ - 日本の代表的なGTカー

日産・フェアレディZ

日本の代表的なGTカー、スポーツモデルと言えるのが日産のフェアレディZです。このモデルはもともとはオープンモデルとして作られたダットサン・フェアレディの後継モデルとして作られました。

初代モデルのS30に大人気ぶりにうってかわって、排ガス規制によってつまらないモデルとなってしまったS130、構造としては先進的なものを持っていた割にはエンジンパワーがなく、GTに振りすぎたためにいまいちとなったZ31という不人気車を生み続けてしまいました。

しかし、バブル景気によってコストの掛けられる車を作ることができるようになった1989年、この時に作られたZ32型はS30以上の人気を博したモデルとなりました。

現在、一般的な中古車として購入することができるフェアレディZはこのZ32以降となります。

Z32は日産のV型エンジンの基礎となったV型6気筒のVG型エンジン搭載し、それに片バンクひとつずつのターボチャージャーを付けたツインターボで武装したモデルで、日本で初めての280psモデルとなったものです。

人気の秘密はパワーだけでなく、3ナンバー専用ボディの採用や当時の日産の先進技術を採用したことやライバルであるスープラには当初なかった2シーターモデルを標準モデルとして用意していたことでした。

このモデルは日産の経営が傾きつつある中で長々とモデルチェンジされることなく11年間作り続けたという異例のモデルサイクルを持ちます。

その後、日産がルノー傘下に入った形なった時に、車種整理に合うこともなく新しいモデルが発売されたのですが、当時からあった低燃費への配慮とGT-Rとの差別化を図るためにエンジンは排気量アップしたもののNAエンジンしか用意されなかったため、Z32のような暴力的な加速を味わうことができなくなりました。

前期モデルで最大300ps、後期モデルで313psといった新しいモデルの割にはがっかりするものでした。

そして2008年に再度フルモデルチェンジを行い、現行型のZ34につながるのですが、このモデルも当時の期待を裏切るかのようにNAエンジンだけのものとなり、パワースペックこそ標準モデルで336ps、Version NISMOで355psを大きくパワーアップしましたが、NAだけにトルクを稼ぐことができないこと、チューニングが容易ではなくお金がかかること、そして新車価格が高いことから、販売台数としては伸び悩んでいます。

ノーマル前提でフェアレディZを買うならZ34でもZ33でもいいかと思いますが、気軽にチューニングを楽しみたいという方はちょっと古くなりますが、Z32の後期型あたりがいいかもしれません。

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