ランドクルーザーとランドクルーザー・プラド
ランドクルーザーには1台だけ派生モデルというものがあります。
その名前はランドクルーザー・プラド、ランドクルーザーという名前がついているだけあってどこがどう変えられているのか気になるところですが、実際には全く違う車と見てもいいでしょう。
この車は、最大のライバルとなる三菱のパジェロが発売された70系の時代に初めて作られたのですが、当時はバリバリのオフロードマシンとして存在していたランドクルーザーに対して、高いオフロード走行性能を持ちながらも乗用車のようなインテリアを持つパジェロの人気がかなり高まっていたのです。
それに危機感を感じたトヨタは、ランドクルーザーではなくピックアップトラックのハイラックサーフをベースにしてそれをランドクルーザー風につくりかえたものを発売したのです。
それがランドクルーザー・プラドです。
当時はまだランドクルーザーのボディパネルの一部や細かなパーツなどはランドクルーザーのものを使っていたので、「ランドクルーザー」という名前を付けてもおかしくはなかったのですが、現在のランドクルーザー・プラドは、北米向けのハイラックス・タコマをベースにして、ボディも専用パーツを使う形で作られているランドクルーザーとは全くの別物の車となっているのです。
それでもトヨタはランドクルーザーシリーズとして販売しているのです。