自動車は先進技術の塊などといわれることが多いですが、確かにこのランドクルーザーを見てもその傾向がよくわかります。
特にランドクルーザーならではのオフロードを走るための4WDシステムも電子制御式のフルタイム4WDで、路面に合わせたモードを選ぶことによって最適なトラクションを得ることができるマルチテレインセレクト、アクティブトラクションコントロールや低速走行状態を保つクロールコントロール、タイトなコーナーを曲がるときに内側タイヤのブレーキをかけてヨーモーメントを発生させるターンアシスト機能など非常にたくさんの電子制御装備が付けられているのです。
これらのことのすべては今までトランスファーの操作テクニックやドライビングテクニック、経験による人間の判断によって行ってきたことですのでそれを電子制御ですべて自動化するということはもはやそういったものは必要ないということになるのです。
要するに誰でもそれなりに走破してしまうということになります。
これはこれで便利なのかもしれませんが、マニュアルトランスミッションとオートマチックトランスミッションの違いのように楽ではあるが繰る楽しみというものがなくなってしまいます。
発展途上国などでこの道を走破しなければ生死にかかわるというのであれば、テクニックを問わない電子制御の塊の方がいいかもしれません。
しかし、平和な日本においてはそれを一つの楽しみとして扱う部分もあるのでなんでもかんでもすべて電子制御で自動化してしまうと異能もちょっと考えモノなのかもしれません。