トヨタが過去に生産していた大型FRスポーツモデルがスープラです。
スープラという名前はもともとセリカが高級モデルとしてセリカXX(ダブルエックス)というものを作り、それを北米で販売するときにつけた北米仕様のネーミングなのですが、1986年に行われたセリカシリーズのフルモデルチェンジによって、若年層向けの廉価モデルとしてセリカ、高級志向の大型GTモデルとして先代モデルまではセリカXXと呼んでいたものをスープラと改名し、事実上セリカシリーズから独立したモデルとしたのです。
これが日本国内におけるスープラの始まりです。
スープラは2002年まで生産された最終モデルまでに4つモデルを持っているのですが、その中で日本で正式に発売されていたのは後半の3代目モデル、4代目モデルということになります。
3代目モデルは当時のバブル景気の中で売れに売れたモデルで、2リッターNAエンジンモデルから、2リッターターボエンジンモデル、2.5リッターターボエンジンモデル、3リッターターボエンジンモデルといった、今のトヨタからは想像できないようなエンジンバリエーションを持っていました。
これは当時兄弟車として発売されていたソアラと同じものとなります。
ただ、現在中古車市場で購入するとなると、この3代目ではなく最終モデルとなる4代目となるでしょう。
3代目モデルから大きくデザインを変えたこのモデルは、GT色が強かったものから純粋なスポーツモデルとして生まれ変わりました。
エンジンは先代モデルからの持ち越しも含めていろいろなものを用意し、3リッターNAエンジンと3リッターツインターボエンジンを用意していました。
中でも3リッターツインターボエンジンはスープラの中で一番優れたスペックを持ち、当時の自主規制である280psを発揮していました。