日本であまり売れない車としてよく言われているオープンモデル、それにあえて挑んだ形で発売されたのがマツダのロードスターでした。
オープンの状態を日常とし、雨が降った時だけに幌を閉めるといった使い方をするのがロードスターですが、その車の形態を車種名としたことで強烈なインパクトを与えた形で発売されました。
しかし、これまでのロードスターの需要傾向を見るとどうやらロードスタースタイルで乗ることは少なく、FRライトウェイト2シータースポーツとして購入する方が多く、中にはデタッチャブルハードトップという取り外し可能なハードトップをつけっぱなしでスポーツモデルとして扱っている方もいるぐらいです。
かといってこの車からオープン構造を取ってしまうと何でないパワーの無い2シーターモデルになってしまうため、現在に至るまでロードスターらしくロードスター構造を持った形で作られつづけています。
現行モデルは2015年に発売が開始された4代目モデル、このモデルでは初代モデルと同様に1.6リッターNAエンジンが採用されています。
実はロードスターはこれまでにエンジン排気量の関していろいろといわれ続けてきました。
初代モデル、2代目モデルでは1.6リッターと1.8リッターエンジンを搭載し、軽量コンパクトをうたい文句に販売されていたのですが、3代目モデルで2リッターエンジンとなり、ボディサイズも大きくなったことから、それまでのうたい文句にはそぐわな車になってしまったのです。
こういう車は絶対パワーではなく、軽快なハンドリングが必要なものですので、それには重量増や大型化というのは好ましくないのです。
こういった声が3代目モデルの時に強く出ていたので、現行モデルでは、ボディサイズもエンジン排気量も小さくした形で作られたということなのです。
ロードスターらしい運転を求めるのであれば、現行モデルか初代モデル、2代目モデルがいいでしょう。
しかし、パワーがどうしても欲しいという方は唯一2リッターエンジンを搭載している3代目モデルということになるでしょう。