2008年の経済誌フォーブスの調査によると、メルセデス・ベンツEクラスの5年後の残価率は26%で“世界で最もリセールバリューが低い高級車”と発表されました。
「Eクラスはリセールバリューが悪い」と言われるのには、この発表の影響も少なからずあると思います。
しかし一方で「Eクラスはリセールバリューが良い」と発信している輸入車情報誌やWebサイトも見かけます。
はたして“Eクラスのリセールバリューは良いのか悪いのか”どっちなのでしょうか?
ここでは、Eクラスの買取相場と下取り相場やリセールバリューについて紹介させていただきます。Eクラスを高く売るための参考にして下さい。
Eクラスの買取相場と下取り相場
Eクラス(セダン・ステーションワゴン・クーペ・カブリオレ)の2025年2月の買取価格と下取り価格を調査し比較しました。
(スマートフォンから見るときは横にスクロールして下さい。)
年式 | グレード | 走行距離 | 色 | 買取価格 | 下取り価格 | 差額 |
---|---|---|---|---|---|---|
2016年 | E200 AVG スポーツ | 0.3万km | 黒 | 520万円 | - | - |
2015年 | E400 AVG | 1.1万km | 黒 | 471万円 | 400万円 | -71万円 |
2015年 | E250 カブリオレ | 1.9万km | 白 | 422万円 | 375万円 | -47万円 |
2015年 | E220 ブルーテック AVG | 2.1万km | 白 | 316万円 | 285万円 | -31万円 |
2014年 | E350 ブルーテック AVG | 2.9万km | 白 | 390万円 | 330万円 | -60万円 |
2014年 | E250 AVG | 3.7万km | 銀 | 338万円 | 245万円 | -93万円 |
2014年 | E250 クーペ | 4.3万km | 赤 | 265万円 | 285万円 | 20万円 |
2013年 | E250 ワゴン AVG | 2.1万km | 白 | 339万円 | 250万円 | -89万円 |
2013年 | E300 AVG | 3.7万km | 白 | 259万円 | 230万円 | -29万円 |
2013年 | E250 BE | 4.3万km | 黒 | 218万円 | 205万円 | -13万円 |
2012年 | E550 クーペ BE | 4.3万km | 白 | 242万円 | 185万円 | -57万円 |
2012年 | E300 ワゴン BE AVG | 4.7万km | 黒 | 222万円 | 170万円 | -52万円 |
2011年 | E350 ワゴン 4M AVG | 5.5万km | 白 | 213万円 | 170万円 | -43万円 |
2011年 | E550 ワゴン AVG | 4.6万km | 銀 | 204万円 | 180万円 | -24万円 |
2010年 | E350 ワゴン AVG | 4.5万km | 白 | 216万円 | 135万円 | -81万円 |
2010年 | E250 CGI BE | 5.5万km | 白 | 181万円 | 115万円 | -66万円 |
2009年 | E250 CGI BE AVG | 5.8万km | 黒 | 164万円 | 105万円 | -59万円 |
2009年 | E350 AVG | 7.2万km | 白 | 143万円 | 105万円 | -38万円 |
2008年 | E350 4マチック AVG | 5.8万km | 黒 | 127万円 | 55万円 | -72万円 |
2007年 | E320 ワゴン CDI AVG | 7.6万km | 白 | 89万円 | 50万円 | -39万円 |
2006年 | E550 AVGS | 5.9万km | 銀 | 84万円 | 60万円 | -24万円 |
モデル・グレート表記について
【BE】ブルーエフィシェンシー、【AVG】アバンギャルド、【4M】4マチック
Eクラスの買取相場は84万円~520万円、下取り相場は50~400万円、買取価格と下取り価格の差額は最大93万円ありました。
やはり2016年7月のモデルチェンジ(W212⇒W213)の影響で、全体的に買取相場は下落傾向にあるようです。
しかしメルセデス・ベンツはモデルチェンジの前後に売却が多くなるため、次回のマイナーチェンジまで値下がりは多少落ち着くと考えられます。
次に目立った買取価格の変動は2013年のマイナーチェンジ。Eクラスのトレードマークであった4灯ヘッドライトが2灯に変更されたモデルです。
『E300 アバンギャルド』を例に取ると、2013年(2灯)よりも2012年式の買取価格が91万円も安くなっていました。
Eクラスでは、フルモデルチェンジはもちろんですが、マイナーチェンジによるエクステリアの大幅な変更も買取価格を下げる要因になるため注意が必要です。
Eクラスのリセールバリュー
Eクラスのリセールバリュー率:40%
Eクラスの3年3万km前後時点での平均の残価率は40%でした。
しかしモデルチェンジ直後のため、現行モデルのリセールバリューはもう少し高くなります。
グレード別のリセールバリュー
グレード | 残価率 |
---|---|
E250 ステーションワゴン アバンギャルド | 47% |
E350 ブルーテック ステーションワゴン アバンギャルド | 45% |
E300 ステーションワゴン アバンギャルド | 45% |
E250 クーペ | 45% |
E250 アバンギャルド | 44% |
E350 ブルーテック アバンギャルド | 34% |
E300 4マチック アバンギャルド | 31% |
E350 アバンギャルド | 31% |
リセールバリューが高いEクラスの特徴
- タイプ別の1番人気はステーションワゴン
- グレードは小排気量グレード
リセールバリュー上位はステーションワゴンが独占。その次にクーペとなります。
セダンは『E250』のリセールバリューは悪くありませんが、『E350』など大排気量グレードの残価率は30%強で輸入車全体でみても厳しいリセールバリューです。
流通台数は少ないですが、ライバル車の傾向を見る限りでは、カブリオレの残価率もクーペと同等かそれ以上に高いと考えられます。
Eクラスを高く売る方法
Eクラスは新車価格が高いため、モデルチェンジの影響を受けやすく、売却するタイミングでリセールバリューが5~10%下がることは珍しくありません。
実際の例を挙げると、『E250(セダン)』は最初の調査で残価率50%以上ありましたが、1ヶ月後の買取価格は10%前後(約30万円)下落していました。
このように、Eクラスは外部要因による買取価格の変動が大きいため、売却を検討する際にはリアルタイムの買取相場を把握しておく必要があります。
また買取価格と下取り価格の差額も大きいため、ディーラー下取り任せにするのではなく、他社でも査定をして比較することも重要です。
一括査定であれば簡単に複数の買取業者に査定依頼ができ、買取相場を調べるのにも便利です。
買取価格が下がることはあっても、上がることはありません。
売ると決めたらすぐに行動する。結局のところこれがEクラスを高く売るために一番大切なことなのです。
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