オンロードでもオフロードでもエンジンにパワーがあればあるほどいいに決まっているのですが、ジムニーは軽自動車として存在するわけですので軽自動車規格という制限にあわせなければなりません。
それによって660ccという自動車としては非常に小さなエンジンを使わなければならず、更に64psという自主規制値にも従わなくてはなりません。
ジムニーのエンジンはK6A型直列3気筒DOHCという少しばかり設計が古いエンジンで、燃費性能は現在スズキの軽自動車の主力エンジンとなっているR06A型よりも劣ってしまいますが、K6Aの方がどちらかというとパワーを稼ぎやすいエンジンでそれにターボチャージャーを付けてR06A型のターボエンジンと同じ64psを発生させています。
しかし、見ていただきたいのはトルク、R06Aターボでは9.7kgf・mとなっているところ、ジムニーのK6Aでは10.5kgf・mとなっているのです。
オフロードマシンはパワーではなく停止状態や低速域からのピックアップが重要な性能で、エンジンを回してパワーを使うというよりも低回転域のトルクを活かした走りが欠かせないのです。
そういった走り方にピッタリなのが、K6A型ターボエンジンであって、燃費を犠牲にしてでもトルクの稼げる、そしてちょっとしたチューンでモアパワーを稼ぐことができるエンジンなのです。